2015年5月の月記

1日。ベン・E・キング死去。
3日。大阪へ出発。万博記念公園太陽の塔のご尊顔を仰ぐ。同日、公園内でフリーマーケットが開催されていたためか、人の多さに少々難儀した。その後、友人と合流し、梅田ロフトで行われていた「みんなで太陽の塔展」を楽しむ。様々な芸術家・漫画家たちによる太陽の塔は、いずれも非常にコミカルで面白かったが、太陽の塔という作品に迫ったものはなかったように感じた。その後、別の友人たちと合流し、鳥貴族や味園ビルのバーでさんざん語り合い、解散。カプセルホテルへ。
4日。通天閣を眺め、飛田新地に飛び込み、楽器店を散策する。
5日。帰宅。

6日。『水曜日のダウンタウン』。「尼崎ならありとあらゆる芸人ランキングでダウンタウンが1位説」という企画を敢行。様々なランキングでダウンタウンが1位となっていたが、「尼崎市民が選ぶ抱かれたい芸人ナンバー1」の1位はケンドーコバヤシだった。『怒り新党』。炙り寿司のガスバーナーに違和感を覚えるという投稿に共感する。確かに、包丁にまな板というアナログで粋な空間に、ガスバーナーの存在はどこか現代的で無粋だ。新3大は「亜美伊新の斬新なラブホテル」。

7日。『アウト×デラックス』にA.B.C-Z塚田僚一

9日。『磁石 漫才フェスティバル 特別追加公演』鑑賞。以前にも開催された長尺漫才ライブの模様を収録したDVDだが、当時に比べて緊張感がない。自然体の漫才を目指しているのかもしれないが、ちょっと手を抜いているように感じられた。『さんまのお笑い向上委員会』。メインのゲストはキャイ~ンだったが、見学に来ていた岩井ジョニ男イワイガワ)が時々イジられる。

10日。倉持由香の写真集『台湾驚異的美尻集』を購入。グラビアアイドルの写真集を買うのはこれが初めてだと思う。台湾の町並みの中に晒される尻をしみじみと噛み締める。『モヤモヤさまぁ~ず2』で池袋にある「喜利の箱」という場所が紹介されているのを見る。素人が大喜利を楽しめる場所なのだそうだ。ちょっと興味が湧く。

12日。『スケッチブック』11巻を購入。
13日。8.6秒バズーカーが反日芸人だというろくでもないジョークを本気で信じている人が、あまりネットに通じていない人の中にも現れ始めていると知って、頭を抱える。スマイリーキクチの時みたいに、誰かが逮捕されないと収束しないのだろうか。否、スマイリーの冤罪についても、未だに盲信している人がいるという話らしい。こういうアホにはならないようにしようと他山の石。『怒り新党』新3大のコーナーは「マーリン・オッティの“執念のスプリント”」。普通ならば引退するような年齢になっても走り続けるオッティの姿に感動を覚えるも、同様のスタンスで『キングオブコント』に出場し続けているTKOと同じことをやっていると気が付き、複雑な気分になる。席は譲るべきか、奪い取られるべきか……後者であるべきなんだろうか。
14日。『アメトーーク』マイナス思考芸人。若林正恭吉田敬、黒沢かずこ、バカリズム村本大輔などに混じって出演していた中野聡子日本エレキテル連合)のスリリングな言動にいちいち惹かれる。彼女のこういう側面がバラエティで活かされる場があればいいのだが。
17日。原恵一監督によるアニメ映画『百日紅』を鑑賞。葛飾北斎と娘のお栄が生きていた江戸時代の日常を描写していたのだが、軸となる部分にありがちな感動要素を組み込んでいて、作品性よりもエンターテインメントとしての役割を取ったという印象。ただ、虚実の交わる芸術的な世界観から、それが無かったとしてもしっかり成立していたのではないかと思え、非常に勿体無いと感じた。

20日。『水曜日のダウンタウン』。モノマネ芸人によるオレオレ詐欺、早朝ビーチフラッグに早朝リレー、ハライチの漫才フォーマット、とにかく明るい安村は一日中履いていないように見せることが出来る……など、どの企画もバカバカしい。『怒り新党』新3大のコーナーは「コスモスのガチャガチャ」。柳原可奈子が自身のブログでナンシー関のパロディを披露、その見事な再現力に感心。なんでも出来る人だ。

21日。所ジョージのインタビューが掲載されている『SHAKE』vol.1を購入。ぶれない姿勢と思考回路に尊敬の念を隠せない。『アウト×デラックス』に辻仁成。どんな話をしようとしても、最終的には事務所の社長である太田光代の話に……。『アメトーーク』は「イイ女の雰囲気出してる芸人」。山﨑ケイ(相席スタート)がアダルトな女性然とした発言を繰り返していて、非常に面白かった。前回の中野聡子と同様、今後の出演も楽しみにしたい。
22日。久しぶりに『ラーメンズ 第13回公演「CLASSIC」』を鑑賞する。帝王閣ホテルの各部屋に滞在する有象無象たちによるバカコントは、軽妙で笑えるが、些か軽すぎるような気もした。小林賢太郎が珍奇なホスト(?)に扮した『バニーボーイ』のインパクトがやはり大きい。見た目も強烈だし中身も凄まじい。
23日。録画した『ミレニアムズ』。ボディビルダーとして評価されている春日俊彰を軸としたマチョブラ(マッチョの街ブラ)企画が下らない。一方、『IPPONグランプリ』での相方・若林正恭、面白かったのにあんまり評価されず。『さんまのお笑い向上委員会』には三村マサカズ宮迫博之にアイドルの胸を触ってしまった一件について触れられ、奥さんにメチャクチャ怒られた話を披露。そりゃそうだ。
24日。『岡崎に捧ぐ』1巻を購入。『マチェーテ・キルズ』鑑賞。ただただ格好良かった前作に対し、今回はとことんB級映画のバカバカしさを追求した内容になっていて、笑いが止まらなかった。『ヨルタモリ』は葉加瀬太郎宮沢りえが背中にぴったりくっついている状態での演奏がただただ羨ましかった。私もバイオリニストになるべきだったのかもしれない。
27日。『水曜日のダウンタウン』。芸人知名度格差コンビランキング、1位がまさかのツービートで苦笑。そんな大御所を入れてくるとは思わなかった……。『怒り新党』新3大のコーナーはムツゴロウ。彼が象に踏み潰されかける姿が何故か笑えるという自らの不可思議な状態に戸惑う。
28日。『ごきげんよう』に梅沢富美男。コンビニでの年齢認証に対して怒りを露わにしたところ、ネット上で炎上した件について。その言い分自体は現状に対して理解を示さない老人の戯言だが、実際に話をしている姿を見ると、妙に共感を覚えるから不思議だ。もしかしたら、ネット上で物議を醸している話題の多くは、文字化されることで喋りのニュアンスがかき消されてしまうが故に起きているのかもしれない。『アウト×デラックス』にふかわりょう。しっかりしているように見えて実は天然であるために勘違いされていると紹介される。
29日。今いくよの訃報。日常的に目にしていた当たり前の風景が亡くなってしまったかのような切なさ。『LIFE!ステージ~人生に捧げるコントライブ~』を見る。回転式の舞台上で、シソンヌ、かもめんたる、チョコレートプラネット、ニッチェ、ラバーガール、ニューヨーク、うしろシティ、イヌコネクションらがコントを演じていた。なんだかんだでいいとこを持っていくウッチャンに「出たがり」の四文字が。
30日。『ENGEIグランドスラム』。バカリズム『女子と女子』のヒドさに大爆笑。フットボールアワーは後藤の達者なツッコミを念頭に置いた漫才になっていて、面白かったけれど、往年の岩尾の発想による漫才が観たかったような気も。爆笑問題はいつもの時事漫才。その芸風が故に社会派と言われがちな彼らだが、その漫才は現実とバカさで競っているだけに思う。『さんまのお笑い向上委員会』、ホリケンが普通に渡辺直美の胸をもむ。
31日。『ボクらの時代』にシティボーイズ。『ヨルタモリ』に松本幸四郎